無人島をブランド化へ

結果を待っているだけでは何も始まらない。

とにかく行動しかない。

行動する事で色々な人に見つけてもらう必要がある。

まずは何でもやってみるという事でプレスリリースにチャレンジする事になったが、資金も豊富にあるわけではないので、新規創業を応援してくれる会社の広告枠を使う事にした。


プレスリリースを打つとなると、無人島をどのように魅せた方が効果的かも真剣に考える機会になった。

無人島で企業研修できますという珍しさを狙うのか、無人島を貸し切って遊べる場所が沖縄にも出来ましたとアピールするのかで、プレスリリースの形も違うし、これから作成するホームページの内容、僕たちの動き方も変わってくる。


この時は、本当に無人島の魅力を完全に僕たちも理解していなかった。企業の誘致をやっていかないと無人島事業が成り立たないので、その方向性が一番だよね。なんて話していたことを思い出す。

結果はどうだったかと言えば、全く反応なし。

企業の方が、慎重であり、実績がない会社に依頼しようとは思わない。

ましてや、無人島なんてリスクしかない。

そんな場所に、高額なお金を出して参加しようとは思わない。

そもそも、無人島の魅力は企業研修ではないのに、そこに舵を切っていたのが間違いだった。

プレスリリースも失敗に終わってはいたが、ジワリジワリと無人島の知名度が上がってきているのも実感があった。

お客さんは徐々に増えてはいたが、事業として成り立つレベルではなかった。

ただ、無人島は毎回ハプニングの連続。

船が沈んだり、車が海に引きずり込まれたり、荒波に揉まれてびしょ濡れになったり、本当に毎回、面白かった。

そして、来てくれたお客さんは僕たちの仲間になってくれた。

火を囲んで、一緒に無人島の今後について悩んでくれたし、僕たちと遊んでくれた。

この時にちょうど、京都大学から無人島のテーマについて選考に合格した連絡が入った。

これは物凄いチャンスだ。

一気に認知と信頼を獲得できる機会を得る事が出来た。

行動しなかったら得られなかった事を考えると、何よりも行動する事が一番。

失敗したら、その時に考えればいいと、一歩踏み出すことの大切さを改めて実感した。

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