ヤバイ無人島 序章4
2016年9月
無人島事業のブランド作りを始めた僕たちはSNSを徹底的に勉強した。どのような発信が反応がいいのか?など試行錯誤しながら、僕が客観的なアドバイスをして進めていった。
僕はSNSに関して、投稿して反応が悪いものは、響かない文書だったということで数日経ったら削除すればいいと考えていたので、失敗を恐れずにどんどんチャレンジした。
成功者はみんな口を揃えて言うが、とにかくトライ&エラーで数をこなす事でしか成功の精度を上げることはできない。反応が良いものを肌感覚で学んでいくことが成功への早道だ。
僕たちが予想と結果の実験を繰り返しで学んだこと。例えばFacebookの投稿では、最初の数枚の写真や文書が宣伝っぽくなると、興味がなくなる可能性が高くなり、いいねの回数も減っていく。
宣伝っぽい投稿は抑え、見る人が癒されたり、楽しめるような無人島の魅力ある写真を貼り付けることを続けた。また、当たり前だと思われるかもしれないが、人は見たいものを見ることがわかった。無人島であれば寒そうにしている写真は無人島のイメージからかけ離れているため、あまり見たくない、興味のない写真になる。結果として「いいね」は少なくなる。逆に暑そうにしていたり、漁をしている姿は無人島のイメージと一致するので「いいね」がつきやすい。
人は自分がイメージするものに近い方が共感を持ちやすい。
また風景写真の場合はインスタが向いているので、無人島に渡った際に写真は撮り溜めしておき、何回かに分けて投稿してフォロー数を増やすことに専念した。
今思うと、もっとSNSの力を使って戦略的にやっていたらさらに面白い展開ができたかもしれないが、この試行錯誤する時間は大切な時間だった。
お客さんは体験する前から、その体験に対してのイメージを持っている。そのイメージに近い体験をSNSでシェアすると共感が生まれる。イメージしにくい体験については、写真や動画でうまく誘導してイメージを作り出してあげる事が必要だ。
これは、300万のフォロワーがいるユーチューバーの方も同様のことを言っていたから間違いない。観客に寄り添い、見たいものを見せるのもブランド作りには必要。
無人島事業もこのようにブランディングしていった。
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